2011年8月24日水曜日

外科医教育~消化管吻合/血管吻合~




残暑お見舞い申し上げます。皆様、夏休みはいかがお過ごしでしょうか。
東京女子医科大学消化器外科では、月に一回、定期的に「消化管吻合」「血管吻合」の講習会(ドライラボ実習)を開催しております。講師は江川裕人教授であります。
対象は外科医局員でありますが、研修医はもちろん、若手から大人?までの希望者が、ぞろぞろ開催場所であるカンファレンスルームにやってきます。部屋の前面には大きく実際の門脈吻合の様子が繰り返しビデオでながれており、長机に並べられた模擬腸管や模擬血管を本物の針糸で各々がもくもくと吻合します。隣にいる先輩に確認したり、吻合したものを江川教授にチェックいただいたりとマンツーマンで実習はすすめられます。時間は18時から21時まで自由に参加できるため残務の途中でも出たりはいったり可能です。もちろん指導の先生は教室にずっといてくれます。
普段最前線で手術されている先生もご自身で練習されておりました。この気持ちがあってこそ正確な手術が可能なのだと思いました。外国人留学生も一生懸命練習してました。
さまざまな自動吻合器なども実際の手術では使用されます。しかし、手で縫うことは外科医としては基本の基本で、また教科書を読むだけでは決して理解できない奥が深~いものです。